こんな日が来るなんて、想像もしませんでした
私のお腹の中には、もう赤ちゃんはいなくなっちゃったんだね
ついに最後まで心拍を聞く事は叶わなかったけど
それでも私たち夫婦にとってはかけがえのない、大事な子供でした
さようならって、言わなきゃいけないのかな
それとも、またねって言ってもいいのかな
変な事を言うようだけど、不思議だけど
またきっとこの子に会えるような気がします
さよならじゃなくて、またね、だよね。
流産手術 当日
その日は朝早く8時半から病院に行きました。
着いてすぐ問診を受け、手術承諾書やらを渡したり、血圧を測りました。
そして次にいつもの内診台へと体を乗せました。
超音波で最後の確認でしょうか。
院長
りぃ
か細い声で返事をしました。
子宮頸管ポリープの処置
院長
先生がそう言うと膣の中に器具が入ってきて押し広げられる感触がしました。
硬い金属の感触が中でして、カチャカチャと何かを始めました。
ひぃ!何っ?ひぃぃ~~っ!!
子宮をつつかれる感触がして、痛みと恐怖に足が震え、手で顔を覆いました。
怖い…。
卵胞チェックや赤ちゃんの成長具合を見る時も緊張はしますが
今のこれはどちらのでもない、流産の処置なんだ…と、改めて恐怖を感じました。
数秒ほどして器具が中から出る感触がして、院長先生がさらっと
院長
りぃ
院長
りぃ
院長
先生は私に、安心して、大丈夫だからね!
と、何度も何度も励ましてくれました。
この時本当にこの先生で良かったなと、心から思いました。
子宮頸管ポリープとは?
大きさは2〜3mmの小さなものから、1cmほどのものまでさまざまです。
出血しやすいのが特徴で、性交渉や激しい運動の後に不正出血がある事があります。
切除が一般的な治療法で痛みや出血もなく入院せずに行う事ができます。
妊娠中にポリープが見つかることも多いですが、妊娠中でも切除は可能です。
流産手術の身支度
ポリープの処置も終わり、内診台から降りて身支度をしようとすると、看護師さんにある物を渡されました。
そう、それは…
りぃ
前の部分がペローンと取れるようになってるパンティの事です。
パンツを履いたまま、ナプキン部分?だけめくれるものです。
「前開きショーツ」
一瞬アダルティ~でエロちっくな単語に聞こえますが(笑)実際見ると
大きく、がっしりしててオムツみたいなパンツでした。
手術の時はこれを履くとは聞いていましたが
今後、このおパンツが大変役にたつとは、私は知る由もなかった…。
手術の時間までベッドで休憩
その後看護師さんに病院の奥に案内され、ベッドに着きました。
そこで患者着に着替え、横になって待ちました。
患者着は薄くて肌寒い感じがしたけど、ベッドには電気毛布が付いていました。
りぃ
その部屋はカーテンで仕切られていましたが、狭くて小さな部屋でした。
2人部屋みたいだけど、隣もカーテンが閉まってたって事は、誰か今いるのかな?
ゴソッとたまに気配があったので、おそらく誰か寝てらっしゃるみたいです。
私もあまり物音をたてず、静かに過ごしていました。
電気毛布をたいそう気に入り、ヌクヌクしていてたら
看護師
と、カラカラ点滴を引き連れて看護師さんがやってきました。
点滴の上に液体の袋がぶら下がっていましたが、そこには
「5%ブドウ糖」の文字が。
りぃ
手術の前にはこのようなものを注入するのかぁ~
どんな効果があるんだろ~なんて、
ホェ~と看護師さんがテキパキ用意するのを見ていたら
私の左腕をしばって、グーパーにしたり、腕をトントンしたりしてましたが
なかなかポイントが見つからない様子…。
りぃ
看護師
腕をあちこち表やら裏やら探してましたが、どうも注入ポイントが見つからないみたいで
看護師
そう言って腕にタオルでつつまれた大きいカイロのようなものをあててくれました。
ほんのり、じんわ~り腕がだんだんあったまっていきます。
…しかし、私の腕、血管が見つかりにくかったのかな?
最近体重も増えてきて前より太ったし、まさか肉が邪魔して見えないとか?
りぃ
しばらくして別の看護師さんが来て、あたためた効果でわかりやすくなったのか
すぐに点滴をブツリと私の腕に注入してくれました。
ぅう…注射はやっぱり、何度やっても怖いですね。
しかも点滴の注射って、いつもの採血の時とは違って針が太めで痛いやつ…。
看護師
そう言って看護師さんは部屋から出て行きました。
…さて、しばらく暇そうだなぁ。
具体的に何時から手術が始まるのかわからず、ベッドでボ~っとしててもつまらないので
病院の外で待っている旦那に状況でも説明しようかなと、メールを打ちました。
りぃ
旦那
りぃ
旦那
りぃ
自分で想像してプクク…と笑っていたり
旦那
・・・・・ブハァッ!(笑)
もう、笑いをこらえるのに必死でした。
隣には人もいらっしゃるので、声を出しまいとこらえるのに必死です。
旦那の半沢直樹の顔マネはハンパないです。
爆笑ものです(笑)
その顔で病院に入って来て受付を通る姿を想像して、1人で悶絶してました…(笑)
とゆうか、これから手術だというのに能天気なヤツ…不謹慎だなこいつ。
なんて呆れる人もいるかもしれません。
けど、
こうでもしていないと目を閉じてじっとしていると、涙がとまらないからです…。
冗談でも言って笑っていないと、悲しみが押し寄せてきて怖いからです…。
泣いてばかりいるママよりも、笑っているママの方が
赤ちゃんもきっと安心してベビーランドへといけるんじゃないでしょうか。
こうして、病院のベッドは寂しくて怖くて、これからの出来事を想像すると
死にたくなるような場所でしたが…。
どうにか笑って平常心を保ちつつ過ごしていました。
が…。
ついに時間がきたようです。
看護師
看護師さんが迎えに来ました。
長くなりすぎたので、この辺で1回終わりにします。
無駄話が多くて肝心な所まで行けなくてスミマセン。