昨日はお腹の赤ちゃんが8週になる頃でした。
9日ぶりの病院。
心の準備は、もう出来ています。
りぃ
通い慣れた病院ですが、今日はいつもの男の先生ではなく
院長先生である女性の先生に診察をお願いする予定です。
名前を呼ばれ診察室の近くで待っていると、診察室の中からは
先生と患者さんの声が少し聞こえ、ほがらかな笑い声が聞こえてきました。
どの患者さんが診察室へ入っても笑い声が聞こえました。
りぃ
待ってるこっちまでほっこりしてくるような、おだやかな時間でした。
いつもの男の先生の時なんか、笑い声なんか聞いた事ないです。
私も笑いたい!!
そう願いながら、祈るように手を合わせて待っていました。
妊娠8週 ついに診察へ
そしてついに私の名前が呼ばれ、診察室の中へ。
院長
りぃ
院長
となりの部屋の内診台へと移動しました。
どうか…どうか成長してますように!
元気な心拍聞かせて…っお願い…!!
目をギュッとつむり、心拍の音を聞き漏らすまいと神経を集中させましたが…
院長
・・・。
何も聞こえません
院長
カーテンをあけてモニターを見せてもらい、私の目にうつったのは
なんだか前よりも小さく見える赤ちゃんがそこにいました。
院長
うそ…
そっか…
やっぱりダメだったんだ…
院長
…って、えぇ!?
ポポポ…ポリープゥゥ~~ッ??
院長
そう言うと先生は器具でカチャカチャと何かをやり始めました。
何かが入ってくる感触や、膣の中を広げられる感触がして
気持ち悪いのと痛いのが両方襲ってきて、怖かったです…。
院長
終わりました。
私の中でも、色々ためこんできた何かが終わった気がしました。
涙が出そうになりましたが、人前で泣く事はできずグッと我慢して診察室へ戻りました。
院長
りぃ
院長
りぃ
院長
りぃ
院長
りぃ
トボトボと診察室を後にし、旦那が待ってる待合室へ行きました。
りぃ
そう告げてまた診察室の前で一緒に待ちました。
赤ちゃんの事
心拍どころか、成長もしていなかった事
ポリープがあった事
周りの人に聞こえないように、小さい声で説明しました。
旦那
旦那はそこが一番驚いているようです。
確かにポリープってテレビとかで聞いた事あるけど、出来物みたいなものなのかな?
そんなものがあったから、赤ちゃん思うように成長できなかったのかな…。
しばらくして名前を呼ばれ、旦那と一緒に診察室の中へ行きました。
決断
先生は私のエコー写真を見せてくれて、詳しく説明をしてくれました。
初期の妊娠は本当に難しく、流産は健康な体でも起こりうる事。
- 大きな病気(インフルエンザとか)にかかってないか
- 葉酸はちゃんと飲んでいたか
- タバコは吸ってなかったか
様々な事に気をつけていても、初期の流産は誰にもとめられない
…という事。
処置をすれば防げる問題でもないのが、申し訳ないところ…
そう言う先生も悲しそうな顔をしていました。
院長
院長
優しい口調で、なだめるかのように先生が説明してくれます。
前の男の先生は
「はい流産ですね。来週手術しましょー」
みたいな流れだったので
こんなに患者の気持ちになって接してくれる医者は今までいなかったな…。
そう感じました。
旦那の顔を見て2人でうなづきました。
この先生になら、お願いできる
自分も納得して、体をあずけられる
赤ちゃんを、救ってもらおう…。
りぃ
お腹に手をあてながら、何度も心の中で
「ごめんね、ごめんね…」
と、言いました。
出血の原因は…子宮頸管ポリープ
ポリープに関しても、どうやら子宮頸管のあたりにいらっしゃるようで
それが前からあったのか、妊娠してから出来たのかは分からないが
手術の時に一緒に取ってくれるそうです。
出血が続いたのも、このポリープが原因だったようです!
りぃ
あんた何回私の子宮内を見てると思ってんじゃ!
ポリープなんて初めて聞いたぞっ
それを今日初めて見てくれた院長先生が一発でポリープ見つけるなんて…。
あの男の先生は今まで何を見ていたんでしょうね。
出血の事を聞いても特になんも説明なし。
あの男の先生に手術をお願いしてたら、ポリープほったらかしのまんまだったのかな。
そう思うとゾッとします。
もう、一旦あの男の先生の事は忘れてしまおう…。
その後、先生とのお話ではとにかく励まされました。
院長
そうだ…。
妊活、不妊治療でこの病院に通っていた私にとっては
妊娠出来た事だけでも奇跡的な事なんだなと、感謝しなきゃな…。
院長
先生が勧めてくれたのはツムラの漢方薬の23番でした。
りぃ
院長
年齢や体質に合った漢方薬も色々あるみたいで
今の私にはツムラの23番がいいだろうと判断してくれたみたいです。
院長
りぃ
院長
やっぱり葉酸は、妊娠を考える人にはとても大事なサプリメントなんですね。
院長
そう言って差し出したのは「夜間専用ダイヤル」の電話番号が載った紙。
そこには
の説明が…。
そんなのがあったんかーい!!
前の男の先生では聞いた事もない話です。
もう、何から何まで差がありすぎて、同じ病院なのに先生一人でここまで違うとは。
院長
泣きそうな顔をしていたのか、心配そうに聞かれました。
けれど、色んな説明をたっくさんしてくれて
手書きで絵を描いて分かりやすく説明してくれたり
こっちが聞く前から全てを詳しく教えてくれました。
診察室の中で、先生とこんなに話す時間が長いなんて初めての経験でした。
ここまで親身になって接してくれて、心配もしてくれた先生は今までいなかったかも。
この先生に見てもらって本当によかった。
気持ちはなんだかとってもスッキリしていました。
これでもし前の男の先生だったら、気持ちの整理のつかない内に
早々と手術を決められ、精神的にも辛いまま手術台の上に乗せられ号泣してたかもしれない…。
りぃ
その後は、看護師さんと手術の日程やら、当日の注意事項などを説明を受けました。
帰る頃、すっかり日も暮れて暗くなっていました。
今日は辛い診断結果になってしまい、辛い決断をしたわけですが…。
でも隣を見れば、いつでも旦那が側で私を見守ってくれています。
今お腹の中にいる赤ちゃんは、もうすぐいなくなってしまうけど
きっとこれからも私たちの事を見守ってくれるかな?
そしていつか、成長した私達のもとへ帰ってきてくれるかな?
そう信じて、強くなろうと思います。
りぃ